O’Reilly2024年テクノロジートレンドレポート:AIの急増とセキュリティーに注目

テクノロジーとビジネス学習のリーディングカンパニーであるO’Reillyは、280万人のユーザーの行動に基づいた豊富な洞察を提供する年次レポート「2024年のテクノロジートレンド」を発表した。このレポートはデータの宝庫であり、業界を形成しているテクノロジーへの関心の盛衰を浮き彫りにしている。今年の調査結果は、開発者の間で生成AIの人気が著しく高まり、AIモデルのファミリーであるGPTへの関与が3,600%という驚異的な増加を示していることを示している。この急増は、前年のChatGPTの台頭と、GPTのAPIやアプリケーションの構築に他の言語モデルを活用することに対する開発者の関心の高まりに起因すると考えられる。

このレポートはまた、使用量が195%増加し、最も消費されているAIトピックとして自然言語処理が引き続き優位を占めていることにも着目。これは、このテクノロジーが成熟し、さまざまな分野でその用途が拡大していることを示している。プロンプトエンジニアリングが関心のあるトピックとして登場したことは、特に注目に値する。なぜなら、DX推進に関する議論と同様に急速に注目を集め、DX推進者自体の参加率が325%増加したからだ。セキュリティーは依然として重大な懸念であり、ほぼ全ての関連トピックへの関心が高まっている。ネットワークセキュリティーが5%の成長で群をリードしているが、アプリケーションセキュリティーとDevSecOpsもそれに遠く及ばず、ソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたってセキュリティープラクティスを統合する傾向が見られる。

プログラミング言語の分野では、PythonとJavaがプラットフォーム上で最も利用されている言語としての地位を維持している。ただし、C++の使用量は顕著に増加しており、AIテクノロジーが主流のアプリケーションにさらに統合されるにつれて、その増加は特に顕著だ。このレポートでは、Rustのような新しいインフラ関連言語の人気の高まりも強調しており、堅牢で効率的なシステムを構築するために開発者が選択するツールが変化していることを示唆している。

データ分析とクラウドコンピューティングの分野は、この技術進歩の波から取り残されることはない。Microsoft Power BIの使用量は36%増加しており、データ主導の意思決定におけるその重要性が浮き彫りになっている。クラウドネイティブの概念は175%の成長を遂げ、クラウド関連の主要なトピックとなっており、ビジネスインフラストラクチャーにおけるクラウド ファースト戦略への広範な動きを反映している。この変化は、プライベートクラウド モデルおよびパブリッククラウド モデルへの関心が低下している一方で、ハイブリッドクラウドに関する議論が大幅に増加していることからもさらに証明されている。

このレポートでは、テクノロジー業界における認証の重要性の高まりについても触れており、セキュリティー認証がその先頭に立っていると述べている。特にCompTIA A+認定資格では、コンテンツの使用量が58%増加するという顕著な伸びを示しており、ITプロフェッショナルに対する強い需要を示している。さらに、開発者の間でソフトスキルへの注目が著しく高まっており、プロジェクト コミュニケーションスキル、専門能力開発、プロジェクト管理への関心が全て高まっている。この傾向は、開発者の役割が進化していることを浮き彫りにしており、開発者には現代の職場で成功するための技術的専門知識と対人スキルの融合を期待されている。

O’Reillyの2024年のテクノロジートレンドレポートは、時代の先を行きたい組織にとって重要なリソースだ。このレポートは、何百万人ものユーザーの学習パターンと好みを分析することにより、来年のビジネスの成功を決定づけるテクノロジーについて独自の視点を提供する。レポートの全文を読むにはこちらをクリック

出典:O’Reilly


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